ABURA博士の食用油navi

(元)油の研究者が発信する正確な油の知識

脂肪酸ってなんだ?

こんにちは、油のプリンスです。

前回は油の正体トリアシルグリセロールとは?というところから、トリアシルグリセロールには様々な脂肪酸がくっついてるという話をしました。

 

じゃあ脂肪酸って何???

 

 

wikiにはこう書いてありました・・・・

長鎖炭化水素の1価のカルボン酸である」(wikiより)

 

長鎖炭化水素??カルボン酸??て方も多いかと思うので軽くご紹介。

カルボン酸とは-COOHという化学構造を指します。お酢の主要成分である酢酸もこの形を持っています。

長鎖炭化水素は、炭素原子と水素原子のつくる鎖状構造と思ってください。

炭素の数が多いものあれば、少ないものもあり・・

良くわからんので図で見てみましょう!!!

 

図で見る脂肪酸

 

f:id:aburaoil:20200914210159j:plain

様々な脂肪酸

 

 図を見てみてください。

みんな右側にCOOHという構造がありますね(この構造をもってる物質をカルボン酸と呼びます)。

左側にはたくさんのCとH(炭素原子と水素原子)がありますね。

右側にCOOHがあって、左側にたくさんの炭素と水素→これが脂肪酸です!!

 

 

また、下の3つの脂肪酸には=で示された2重結合という部位があります。

良く見てみると、炭素・水素・2重結合の数や2重結合の場所が違います。

つまり左側の構造がみんな違うのです!!!

→この違いが脂肪酸の違い=様々な脂肪酸!になるのです

 

図の例ですが、

素数 16→パルミチン酸

素数18 二重結合数1 →オレイン酸

素数18 二重結合数3 →γ-リノレン酸 or α-リノレン酸

 

脂肪酸の詳しい分類は次回のお話にしましょう!

 

 

まとめ

脂肪酸とは、右側にCOOH、左側にたくさんの炭素と水素をもった物質の総称。

左側の炭素や水素の数、2重結合の数や位置の違いが脂肪酸の種類の違いに。